いろの裏話 その4
現代人は、本当に真っ自に見える色しか白とは思わなくなったために、昔の人なら当然白と呼んだはずの白さの劣る色に、白とは別の呼び方を必要とすることになってしまった。
白に見えても、よく見ればわずかに色味の感じられるものを、英語では「オフホワイト」といいます。
日本語では、こんな簡単で便利な言葉をつくることはできそうもないので、日本人でも最近では白に近い色をやはりオフホワイトという人が多いようです。
素色では未加工の自然色の特に明るい色にしか当てはまらないが、近頃では白の眩しさや冷たさを柔らげるために、わざわざかすかな色づけをすることが多いので、オフホワイトは天然自然の明るい色調とはかぎらず、すべての色相の白に近い色のことになったのです。
何でも白くしすぎた反動として、自然のままの素色や、わずかに色味を感じさせるオフホワイトが見直されるようになって、たとえばパンなどでも、あまり真っ白なものよりは自然な白さをもつものがよいとされるようになりつつあります。